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”変化”が起きる時。

筑紫さんが亡くなった日の夜、「特番を作るかもしれない。来日中のカーシムにコメントをもらいたい」とテレビ局から連絡がありました。今朝、飛行機に乗る前に羽田の近くでカーシムは取材を受けました。

カーシムは筑紫さんの帯文のついた自身の著書を手に「深く感謝している。彼の言葉をずっとこの本に残したい。そして、自分の心に刻んでおきたい」と言っていました。夜8時からの追悼番組でその場面が放送されました。

昨年、初来日した時、筑紫さんのNEWS23で特集を組んでいただき、私とカーシムは生出演しました。本番前、筑紫さんはカーシムに声をかけてくださり、それが彼をリラックスさせてくれたそうです。

カーシムはさらにこんなことも言っていました。
「筑紫さんからもっとアドバイスをいただきたかった」

筑紫さんがこだわり続けたオキナワからたくさんのことを学んで戻ったところで、感謝の気持ちを伝える機会に恵まれましたが、会いたかったです。直接会って御礼を言いたかったです。

夜、特番を北海道の自宅で見ました。私個人的には、あのイラクでの事件後、メディアに警戒心を強く持っていた私に、やっぱりやさしかったのを覚えています。それまで受けたどの取材よりも、話を聞いてくれました。初めて”聞いてほしいことを聞いてくれた”、と感じたインタビューだったんです。その後、故郷の大分県の市民大学に招いてくださいました。私たちに自由に話す機会を与えてくださったことを今でも感謝しています。NEWS23では、40分近いイラク特集や定期的にイラク映像を出してくれたりと本当にありがたかったです。

2時間番組をカーシムや家族と見ました。今もまだ”この国”に怯えてしまう私は、筑紫さんの言葉の数々に強く励まされました。もう一歩前進できるような、そんな気がしてきました。

筑紫さんの最後の”多事争論”は、この国に”変化”するためのチカラを与えてくれたような気がします。筑紫さん、本当にありがとうございました。

明日は旭川ときわ市民ホールです。
by nao-takato | 2008-11-12 00:55 | 報告会/来日ツアー

リアルタイムでイラクの今をお知らせする為の公開日記


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