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各地のイラク人の様子

ここ数ヶ月にいろいろな場所にいるイラク人と話したことなど、書いてみます。

<新しい命、誕生>
バグダッドの友人から、赤ちゃんが産まれたとの報告。新しい命の誕生は、家族に笑顔を幸せをもたらしたと書いてありました。

<オマル、バグダッドへ!>
以前、ヨルダンの病院に務めながら、イラクの人権団体でもがんばってたオマル医師ですが、近々バグダッドに戻ると言ってきました。「オマル」がバグダッドに帰れるなんて!!!!!大丈夫なんだろうか?(”オマル”はスンニ派特有の名前であるため、バグダッドではシーア派民兵によって拷問殺害の標的となっていた)オマル医師も、避難民というステイタスではヨルダンで安定した仕事を得られず、おそらく、バグに戻る最大の理由はここだと思います。

<スウェーデン>
スウェーデンに滞在して難民申請中のアハマドは、ストックホルムの大学院に合格したので、かなり安定した様子。ちなみに、ロンドン在住のジャーナリストからスウェーデンでイラク難民についての国際会議があったとの連絡がありました。

ラマディのカーシムと久しぶりに長話をしたので、以下いろいろ書きます。

<クルド地区>
それまでクルド地区に身を寄せるには現地に親戚など身元引受人がいないと入れてもらえないと聞いていたのですが、状況が大きく変わったようです。聞くところによると、ここ2ヶ月くらいの間に緩和されたそうで、現在は、2つの旅行代理店がバグダッドからの「ツアー」を売り出しているのだそうです。ちなみに、ラマディから行くツアーの場合も、バグダッドを経由するのだそうです。

<ヨルダン入国とトルコ>
ヨルダンへの入国はやっぱり難しい。ビザが取れたとしても、40歳以下の男性はまず入れてもらえないらしい。トルコが比較的いいらしい。以前はトルコの空港でイラク人専用のカウンターでビザ発給をしてたと聞いてたが、現在は、イラク国内で取得できるよう。

<ラマディ市内でサッカー親善>
カーシムの自宅の近くにはサッカー場があります。部分的に破壊されていますが、先週は、毎日のようにサッカー大会が開かれていたそうです。米兵VS地元の若者。試合はずいぶんと盛り上がっていたそうです。米兵たちはサッカーボールやおもちゃなどを住民に配っていたそうです。試合中は、サッカー場の周りを米兵たちが警備にあたっていたそうです。主催は、警察だとか。

<ラマディ復興事業の停滞>
ラマディは、一時期の猛烈な復興ムードが落ち着き、現在は、大きな再建工事などはほとんど行われていないそうです。”覚醒ムーブメント”が起きた当初、大いに盛り上がっていた「ショッピングセンター建設」「民間空港建設」などの動きもまったく見えない。ビジネスマンはやたらと来ているそうですが、これから何が始まるのでしょうか???

2006年にイラクから撤退したベクテル社が、ラマディに戻ってきているそうです。ベクテルは空港建設などを得意とする世界最大のゼネコンです。一方、覚醒会議は来る12月に予定されている選挙に集中しているようです。

<ラマディのインフラ>
公共電力は、あいかわらず1日に4時間程度。発電機を動かすにも、燃料が高い。ここでも高騰。1リットル80セントくらい(100円くらいかな)。収入がないのに、これはつらい。何でもかんでも価格高騰。

<ラマディ住民感情>
住民は、戦闘もなく、不当逮捕もない状況を享受しながらも、疲労は隠せない。生活を安定させることに必死。とにかく仕事がないので白タクで小銭を稼ぐが、安定収入はない。物価高騰がさらに追い打ちをかける。一部の富裕層だけがビジネスのチャンスをつかんでいるように見える。格差が広がっていると思う。家を失った避難民の生活は何の改善も見られない。PRTも州政府、イラク政府も避難民のことは気にかけていない。

アンバール州知事は何をやってるんだ?という不満が大きくなっている。サッカーしたり、住民とのコミュニケーションを取ろうとする米軍との関係を良くしておいた方が得策と考える人が増えているかも。住民の中には、そんな風に「心を占領」されてる人たちが少なからずいるとカーシムは見る。

<RYGミーティングに女性スタッフが初参加>
すでに個人でソーイングプロジェクトを展開しているアクティブな女性。未亡人で子どももいますが、がんばっているらしい。IRD(PRT参加の米NGO)との関係ではないので、資金面で苦労していたようです。女性の抱える問題や、子ども様子などを拾い上げるには男性スタッフだけでは難しいので、ぜひ女性に参加してもらい、協力体制を築けたらいいなと思います。

<不妊に悩んでいた女性が5年目にしてとうとう妊娠!>
イラク戦争後に結婚したが、不妊で悩んでいた夫婦。夫婦で医者に行ったが、身体的には健康だと言われていて、妻はかなり思い詰めていた。以前から、ネットでチャットする時に、不妊に関しての相談を受けていた。彼女は弟を惨殺されていることから、精神的なショックによる不妊ではないかと思われた。本人はまったくそうした知識がなかったので、”紛争地ではそうしたケースがよく見られる”ということだけ伝えた。本人はひどく驚いていたが、この説明が腑に落ちたようであった。その後、ラマディは平穏になり、彼女の環境も落ち着いたのだろう。とにかく、うれしいニュースだった。
by nao-takato | 2008-08-20 21:40 | 支援/プロジェクト

リアルタイムでイラクの今をお知らせする為の公開日記


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