イラク出張報告(1)外科ミッションinラマディ('13年10月28~30日)

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(右から)森岡医師、カマル医師、私、ハリダ医師

1月に初めてファルージャで行った森岡医師による外科ミッション
前回は銃撃事件が起きて、
予定されていた手術の半分がキャンセルになってしまいました。

今回はラマディとファルージャの2カ所で3日間ずつ行うことを、
森岡医師と決めていました。

手術内容は、
口唇裂、口蓋裂、顔面神経麻痺、
火傷によるひきつれ、多指症、合指症、
皮膚腫瘍、尿道下裂などです。

森岡医師の滞在は1週間。
その前に現地に入り、
いろいろと準備しておく予定を立てていました。

治安が不安定だったため、
現地と相談の結果、
私のフライトを数日延期することになりましたが、
予定より4日遅れて無事イラク入国。

到着してすぐに現地の医師たちと打合せ。
翌日、森岡医師が無事イラクに到着。
一緒にラマディ教育病院に向かいました。

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ラマディはイラク戦争後、
最激戦地の一つでした。
人々も、そしてこの病院も過酷な状況に置かれてきました。
2006年からおよそ1年、
この病院は米軍に接収され米軍基地として使用されていました。
多くの医師たちが、辛い体験をしています。

以前に訪ねた時は、
米軍が病院から撤退した後ではありましたが、
すっかり荒廃してしまっていました。

そうした状況を遠巻きながらずっと見てきた私は、
ここにこういう形で戻って来れたことに、
感慨深いものがありました。

<ラマディミッション初日>
午前9時から診察が始まりました!
計52名の患者さんが森岡医師の診察を受けにやって来ました!
診察室の外は大騒ぎでした(^_^;)
終わったらもう午後1時近くなっていました。

ちょっと休憩して、午後2時から4件のオペ。
口蓋裂2件、火傷のひきつれ2件。

<ラマディミッション2日目>
8時30分から朝の回診。
昨日手術を受けた患者さんの様子を見てまわりました。
「もう1日入院してください」と言うと、
スタッフも患者さん家族も「えーっ!」という感じ。
イラクでは「入院」は手術の前後1日が基本なんです。

9時から早速オペ開始!と思いきや、
日本人医師が来ているという噂を聞いたのか、
オペ室の入口近くに患者さんがたくさん!
森岡医師がなかなかオペ室にたどり着けない…(汗)

そうこうしているうちに、
今回アシスタントをしてくれているムスタファ医師が、
「中指を切断してしまった患者、できますか?」
と連れてきたのが2歳の女の子。
父親が持ってきた指の小さいこと!

「マイクロスコープ(顕微鏡)あるの?」と森岡医師。
「ないです…。あ、眼科にあります」とムスタファ医師。
ということで、急遽マイクロ手術が始まってしまいました!

森岡医師は13年間、世界各地でこうした活動をやってきていて、
「あるものでなんとかする」ことにはかなり慣れている方ですが、
「いやぁ、手術道具がなさすぎて大変だったぁ!」と終わっての一言。

翌朝、父親が女の子の指がつながって良かったと笑顔でやってきました。
イラク人医師によると、通常は傷口を縫って終わりなんだそうです。
この子は本当にラッキーガール!

ランチ後、5件のオペ。
口蓋裂、口唇裂、尿道下裂、
有毛母斑の皮膚移植、粘膜下口蓋裂。
この日もまた夜遅くまでお疲れさまでした。

<ラマディミッション3日目>
8時30分から朝の回診。
9時30分から4件のオペ。
口蓋裂2件、皮膚腫瘍、顔面神経麻痺。

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2日半で14件のオペが行われました。
森岡医師に心より感謝です!
そして、イラク人医師、看護師、スタッフたちのアシストに感謝です!

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地元テレビ局の取材を受ける森岡医師。

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ラマディ教育病院より感謝状と記念の盾をいただきました!

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日本に行ったことがある医師が「サンボンジメで終わろう!」と提案し、
宴は最後に大盛り上がりとなりました(^o^)

※ファルージャミッションは明日以降アップいたします!

このミッションを実現することができましたのは、
日本の皆様のご支援ご協力のおかげです。
心より感謝いたします(^人^)
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by nao-takato | 2013-11-15 03:28 | 支援/プロジェクト

リアルタイムでイラクの今をお知らせする為の公開日記


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