2月2日 情報はフェアか?
2005年 02月 02日
現在、行っている報告会は『命に国境はない』というタイトルで、写真と映像を使って主にファルージャのことをやっています。後半部分で、ファルージャの緊急支援、ファルージャ再建プロジェクト、バグダッドの子ども自立支援プロジェクトの進捗状況をお伝えしています。
イラクの選挙が終わった。どこも、「選挙、よかったね!」という雰囲気。でも、その直前まで「自爆テロ」のニュースしか見せられていなくて、私はかなりイライラしていた。報道が不公平すぎる。片方の報道だけを聞いて、イラクの現状を把握できるはずなんてない。そんな状態で、いきなり「選挙成功!」というニュースを見せられても、私は信じられない。みんなが信じても、私には信じることはできない。なぜなら、私はニュースではなくてイラク人を見ているから。選挙は終わったけど、占拠は終わっていない。選挙報道の陰で、新たな場所が次々に「占拠」されていっている。そのことを知ってほしい。報道の壁が築かれている時、もっとも凄惨で、陰湿なことが行われているのだということを知ってほしい。
でも、選挙の翌日から突然、電気がいつもよりたくさん来たり、飲める水が出るようになったらしい。よかったね。このまま、ハリウッド映画みたいにハッピーエンドにならないかな。
報告会で流している映像は正視に耐えないものもあります。でも、それが現実。そして、この殺戮に私たちは黙って生活をしているだけで、「賛成」していることになっています。だからきっと私たちには、その恐ろしい映像を見る責任があるのかもしれません。
私は、感情的になって「映像を見てくれ!」と言うつもりはありません。これは、情報のひとつです。戦場にあるもう一方を見てください。情報量をフェアにしたい、そう強く思っています。その後で、みなさんに冷静に判断していただければと思います。
あるニュース番組で、解説者の方が、人口3万人のファルージャの人が8000人も投票したということはすばらしい結果だ、というようなことを発言していたと聞きました。ファルージャの人口は3万人ではなく、30万人です。
イラクの選挙が終わった。どこも、「選挙、よかったね!」という雰囲気。でも、その直前まで「自爆テロ」のニュースしか見せられていなくて、私はかなりイライラしていた。報道が不公平すぎる。片方の報道だけを聞いて、イラクの現状を把握できるはずなんてない。そんな状態で、いきなり「選挙成功!」というニュースを見せられても、私は信じられない。みんなが信じても、私には信じることはできない。なぜなら、私はニュースではなくてイラク人を見ているから。選挙は終わったけど、占拠は終わっていない。選挙報道の陰で、新たな場所が次々に「占拠」されていっている。そのことを知ってほしい。報道の壁が築かれている時、もっとも凄惨で、陰湿なことが行われているのだということを知ってほしい。
でも、選挙の翌日から突然、電気がいつもよりたくさん来たり、飲める水が出るようになったらしい。よかったね。このまま、ハリウッド映画みたいにハッピーエンドにならないかな。
報告会で流している映像は正視に耐えないものもあります。でも、それが現実。そして、この殺戮に私たちは黙って生活をしているだけで、「賛成」していることになっています。だからきっと私たちには、その恐ろしい映像を見る責任があるのかもしれません。
私は、感情的になって「映像を見てくれ!」と言うつもりはありません。これは、情報のひとつです。戦場にあるもう一方を見てください。情報量をフェアにしたい、そう強く思っています。その後で、みなさんに冷静に判断していただければと思います。
あるニュース番組で、解説者の方が、人口3万人のファルージャの人が8000人も投票したということはすばらしい結果だ、というようなことを発言していたと聞きました。ファルージャの人口は3万人ではなく、30万人です。
by nao-takato
| 2005-02-02 17:52
| 報告会/来日ツアー