イラク出張報告(5)心臓外科手術を受けて元気になったガゼルちゃんに再会!
2012年 07月 23日

アメリカ人医師の手術を受けたファルージャの女の子ガゼルと、
ファルージャ総合病院で再会できました!
笑顔いっぱいのいたずらっ子になっていました(^^)
ガゼルは先天性心疾患のTGA(大血管転位症)で、
海外で手術を受けるしか方法がないと言われていました。
途方に暮れていたところ、
米NGOの医療ミッションで受け入れてくれることが決まり、
「宗派間の緊張」を乗り越えて、
ファルージャからイラク南部ナシリヤまで行くことになりました。

顔も手も唇も血色が悪く、
辛かったのでしょう。
ずっと泣いていました。
(2011年6月ナシリヤ 撮影/筆者)
その時の様子はコチラ↓
イラク国内での医療ミッション('11年6月)
その時の記事(英文)↓
Four Year-Old Ghazel Receives Lifesaving Surgery From Her American “Enemies”
「アメリカとイラク」、「スンニ派とシーア派」。
ガゼルの父はこう語っています。
「私たちにも彼らにも違いなんかないのです。それを証明するために私は南部にやってきたのです」
その通りだと思います。
命に違いはないはずです。
「争いを起こす人たち」はいつも「違い」を使って、
人々を恐怖に陥れ、
戦わせようとするのでしょう。

その後ろのガゼルの笑顔も最高です(^^)
ガゼルが元気になって、本当に良かった!

もう一人、再会できたのはファルージャの男の子バカー君です(^^)
彼は、TOF(ファロー四徴症)という先天性心疾患です。
2010年10月にトルコで手術を受けました。
その時の様子はコチラ↓
'10年10月ファルージャの先天性心疾患の赤ちゃんの手術 in トルコ
バカー君は、近日中にもう一度手術を受けるためトルコに行くことになっています。
今回は、イラク保健省のサポートで行くそうです。
父親の分の交通費も近所からのカンパや借金でメドがたったので一安心。
(※患者本人と母親の分はカバーしてもらえる)
あとは、手術がうまく行くよう祈るばかりです。
イラクにはこうした子どもたちがおよそ3万人いるとみられています。
by nao-takato
| 2012-07-23 20:36
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