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飲み込んだ"ファルージャ"

沖縄には何度か訪れているけど、いつもいろんな思い、複雑な思い、とにかく考えさせられる。
2年前にラマディのカーシムを連れて行った時もヘビーでディープなオキナワだった。
今回のファルージャのワセックとの沖縄訪問は、歴史的なイベントが行われた最中でさらに濃密だった。

飲み込んだ\"ファルージャ\"_b0006916_114296.jpg2年前、辺野古を訪れたカーシムがキャンプシュワブの境界線にある鉄条網に米兵へのメッセージを残した。

「なんで、君たちはここにいるんだ?誰かを傷つけるためか?あぁ、そうさ。君たちは実際にやった。今もやってる」

2010年、ファルージャからやって来たワセックもカーシムと同じ場所を訪れた。
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「ヘイ!米軍さん。ここの人たちを穏やかに暮らさせてやってくれ。ストップ占領、ノーモア基地」

ファルージャ総攻撃の出撃基地に佇み、胸の中いっぱいに自分の町ファルージャのことを思い出していたはずだが、そのことには触れなかった。新聞取材を受けて彼はこう言った。

「明日の県民大会は、沖縄の人たちを全力でサポートしたいと思う」

総攻撃の被害を受けた当事者としては一言も二言もあったはずだが、沖縄の歴史的なイベントの日を前に、それを飲み込んだ。

米軍に抵抗する巨大なクラウドに感動する一方で、複雑な気持ちを抱えていたことも確か。
それでも、ワセックが沖縄を訪れたことは最大級で重要なことだった。
by nao-takato | 2010-04-29 01:46 | ラマディ/ファルージャ

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