9月、ラマディ市タミーム地区の子どもたちに犠牲祭のプレゼント
2008年 12月 22日
たまっていたラマディレポートを一挙公開したいと思います。とりあえず、ラマディは9月下旬までさかのぼることにします。
('08年10月6日付けカーシムからの報告より)
ラマディ近郊でホームレス家族が2番目に多い地区はタミーム地区であり、元々学校兼子どもケアセンターだった古い建物に30家族以上が住み着いている。多くが子どもと未亡人である。子どもたちはゴミ溜めのような中で暮らしており、医療ケアはまったくなく、教育への関心も薄れている。ラマディでは女性が仕事を得ることは難しく、子どもたちを養っていけない状況である。
こうした子どもたちを盗みをはたらくトラブルメーカーとみる人々もいるが、私は、この子どもたちはとても心やさしく、しかしサポートを必要としていると判断した。
われわれRYGは、これらの家族に小規模ながらサポートを開始することにした。まずは、子どもたちにスポーツウェアを配布することになった。
配布はイスラム教のイード祭の数日前の2008年9月24日に行った。(イード=犠牲祭は、ラマダンという30日の断食月の後の3日間)イードでは、親たちは子どもたちに精一杯の贈り物や甘いお菓子をあげることになっている。
これらホームレスとなった子どもたちには、贈り物や新しい衣服を与えてあげられる大人たちがいない。RYGはこうした子どもたちに、ラマディの他の子どもたちと同様にイード祭を楽しく幸せに過ごせるよう贈り物をすることにした。
この古い学校に、2人の息子を持つオム・アドナンという女性が住んでいる。彼女はRYGを快く受け入れてくれ、配布作業を手伝ってくれた。彼女の住んでいる学校の一画を使って配布をすることができた。
彼女と小さな息子2人が住む教室は、窓が壊れており、彼女はそれを段ボールを使って塞いでいた。
彼女の長男アドナンは11歳で、学校には行っているが、落第してしまっている。アドナンは学校に行きたがらなくなり、仕事を探すようになったが、彼は身体が弱く、しょっちゅう具合が悪くなっている。
アドナンは、とてももの静かで恥ずかしがり屋な男の子だ。彼の着ている洋服はサイズが小さすぎていた。彼は、他の子たちが自分の家に住んでいるのを見ながら、古い学校での避難生活を続けながら成長してきたのである。
ホームレスとなった家族は支援が必要であるし、真の希望を持つべきである。安心して暮らせる状況が必要であるが、学校に住んでいるということは、いずれイラク政府が学校を再開させるために彼らを追い出すだろうことを意味する。
彼らにとって笑顔で新たな日々をスタートさせることがどれほど困難かを、痛感するに至った。
彼らはRYGのサポートを非常に喜んでくれた。彼らにとって、“気づいてもらう”ことと、“友人”はとっても重要な希望となったようだ。RYGにとっても、彼らと親しくなれたことをうれしく思う。
ホームレス家族はRYGの支援とケアを必要としている。
※(訳者注)これは、RYGメンバーの個人カンパで行われ、ラマディですでに活動していた女性グループとのコラボで実現したということです。
アクティブなニタールという女性が、女性たちに職業訓練としてミシン縫製を教えています。さらに、病院のオーダーで医療関係者の制服を作っています。カーシムたちRYGが調査していたタミーム地区の子どもたちへの支援の協力を呼びかけたところ、協力することになったそうです。洋服に、「RYG」と刺繍がしてあるのが見えます。
('08年10月6日付けカーシムからの報告より)
ラマディ近郊でホームレス家族が2番目に多い地区はタミーム地区であり、元々学校兼子どもケアセンターだった古い建物に30家族以上が住み着いている。多くが子どもと未亡人である。子どもたちはゴミ溜めのような中で暮らしており、医療ケアはまったくなく、教育への関心も薄れている。ラマディでは女性が仕事を得ることは難しく、子どもたちを養っていけない状況である。
こうした子どもたちを盗みをはたらくトラブルメーカーとみる人々もいるが、私は、この子どもたちはとても心やさしく、しかしサポートを必要としていると判断した。
われわれRYGは、これらの家族に小規模ながらサポートを開始することにした。まずは、子どもたちにスポーツウェアを配布することになった。
配布はイスラム教のイード祭の数日前の2008年9月24日に行った。(イード=犠牲祭は、ラマダンという30日の断食月の後の3日間)イードでは、親たちは子どもたちに精一杯の贈り物や甘いお菓子をあげることになっている。
これらホームレスとなった子どもたちには、贈り物や新しい衣服を与えてあげられる大人たちがいない。RYGはこうした子どもたちに、ラマディの他の子どもたちと同様にイード祭を楽しく幸せに過ごせるよう贈り物をすることにした。
この古い学校に、2人の息子を持つオム・アドナンという女性が住んでいる。彼女はRYGを快く受け入れてくれ、配布作業を手伝ってくれた。彼女の住んでいる学校の一画を使って配布をすることができた。
彼女と小さな息子2人が住む教室は、窓が壊れており、彼女はそれを段ボールを使って塞いでいた。
彼女の長男アドナンは11歳で、学校には行っているが、落第してしまっている。アドナンは学校に行きたがらなくなり、仕事を探すようになったが、彼は身体が弱く、しょっちゅう具合が悪くなっている。
アドナンは、とてももの静かで恥ずかしがり屋な男の子だ。彼の着ている洋服はサイズが小さすぎていた。彼は、他の子たちが自分の家に住んでいるのを見ながら、古い学校での避難生活を続けながら成長してきたのである。
ホームレスとなった家族は支援が必要であるし、真の希望を持つべきである。安心して暮らせる状況が必要であるが、学校に住んでいるということは、いずれイラク政府が学校を再開させるために彼らを追い出すだろうことを意味する。
彼らにとって笑顔で新たな日々をスタートさせることがどれほど困難かを、痛感するに至った。
彼らはRYGのサポートを非常に喜んでくれた。彼らにとって、“気づいてもらう”ことと、“友人”はとっても重要な希望となったようだ。RYGにとっても、彼らと親しくなれたことをうれしく思う。
ホームレス家族はRYGの支援とケアを必要としている。
※(訳者注)これは、RYGメンバーの個人カンパで行われ、ラマディですでに活動していた女性グループとのコラボで実現したということです。
アクティブなニタールという女性が、女性たちに職業訓練としてミシン縫製を教えています。さらに、病院のオーダーで医療関係者の制服を作っています。カーシムたちRYGが調査していたタミーム地区の子どもたちへの支援の協力を呼びかけたところ、協力することになったそうです。洋服に、「RYG」と刺繍がしてあるのが見えます。
by nao-takato
| 2008-12-22 05:49
| 支援/プロジェクト