寒い冬の朝

先月のヨルダンは寒かった。身体の芯から冷えます、という感じだった。雪もちらついていた。道産子はこういう冬に弱い。冬のヨルダンのホテル選びは、部屋の暖房とホットシャワーが出るかというのが基準になる。それでも、全日ボイラーが稼働しているわけではないので、たまにホットシャワーを逃すと、厳しい選択を迫られる。シャワーをあきらめるか、滝の荒行を決意するか。それと同じような寒さがイラクにもある。

昨年は、とにかく避難民が激増した。ヨルダンに100万人、シリアにもとうとう100万人、それ以外の国にもイラク避難民が殺到。その結果、次々と外国の門戸は閉ざされていった。海外への道を閉ざされた者も、そもそも海外への選択肢を持てない者も、数百万の単位で国境や砂漠でIDP(国内避難民)となった。バグダッドからの避難民もかなり多い。

イラクは猛暑のイメージが強いが、砂漠の冬は厳しい。バグダッドの路上にいた少年たちの足を思い出す。裸足で、汚れていて、冷たそうで、よく靴下を買いに行ったものだ。あんだけ寒い冬に灯油が手に入らない、毛布がない、家がないというのはキツい。それは、想像に難くない。

そういえば、バグダッドでは灯油1リットルが1.5ドル(約180円)という高値を記録したらしい。日本より高い衝撃プライス。原油大国だったはずなんだがな。

1月23日朝8時、ラマディ市内のスタンドで、灯油を買い求める人々の列に銃弾が撃ち込まれた。米軍の軍用車からM−16がぶっ放され、少なくとも15人が死んだ。
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by nao-takato | 2007-01-29 03:14 | イラク全体

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