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アンバール緊急支援第2弾へのご協力のお願い

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写真:今年2月に実施したアンバール緊急支援第1弾。Iho-Net Japan(イホネットジャパン)=Iraq Hope Network Japan(イラクホープネットワークジャパン)として、ファルージャ市内5地区の650家族に食料(米、砂糖、豆、食用油、紅茶、トマト缶、ミルク)+生理用品など10,000ドル分を届けました。現地ボランティアのみなさんと日本の支援者に大感謝!

その他の写真はフェイスブックのアルバムにあります↓
アンバール緊急支援Relief for IDP in Anbar Feb 2014

【背景】
昨年末にアンバール州ラマディの反政府デモのテントがイラク治安部隊に攻撃されてから、地元の部族からなる自警団の拡大武装組織と政府軍の戦闘状態となり(そこに小規模のアルカーイダ系組織が入り混じる)、ファルージャとラマディ2つの町は連日激しい空爆を受けるなどしています。

ファルージャ教育病院はイラク軍からの迫撃砲攻撃を9回にわたり受け、医療スタッフに重軽傷者が出ました。人権団体からは病院への攻撃はジュネーブ条約違反との声明が出ています。ラマディは、建物の空爆被害がかなりの範囲と規模にわたっています。

攻撃の初期段階でほとんどの住民が避難したことで、死傷者数は10年前のファルージャ総攻撃に比べると少ないですが、それでもこの3ヶ月で民間人死者200名を超えています(ファルージャ教育病院の記録から)。

【人道支援状況】
国内避難民は40万人に達してしまいました。多くがアンバール州内のファルージャやラマディ郊外の学校や廃墟、建築途中の建物やユニセフなどが配付したテントに寝泊まりをしているか、親戚宅に泊めてもらっている状態です。アンバール州内ではルトバ、カイム、ヒート、ラワなど、他の州ではバグダッドやサラハッディン州にもアンバール避難民が押し寄せています。どこも受け入れキャパを超えた状況となっています。

昨年末から、国際機関も緊急支援に対応していましたが、戦闘状態が激しい、道路封鎖、通信遮断などで現地へのアクセスが困難を極めていると何度も報告が出ていました。また、危機的状況が3ヶ月を超え、どこも予算不足が深刻となっています。

下のリンクは、昨日4月9日付けの人道支援ニュースで、UN、IOM、UNAMIなど国際機関がそろってアンバール危機の甚大さを訴えると同時に、寄付金が集まらずこのままでは支援が滞ってしまうと訴えている記事です。イラクの隣国ヨルダンに滞在中の私も、毎日毎日この話題ばかりです…。

Lack of funding threatens aid response in Iraq's Anbar Province

道路封鎖がネックで、政府の食料配給も届かない状態が続いています。町の商店街はこの窮状をなんとか打破するため、砂漠に新しい道をつけたり(熟練ドライバーじゃないと迷う)、壊された橋から少し離れた所に小さな橋を作るなどして、そこを商品搬入ルートとして使っているそうです。ちょっとガザのトンネルに似てますね。とりあえず町に商品を運び込むなどはできているようですが、値段はもちろん高騰してます。着の身着のまま状態の住民には食料購入も厳しい状況です。

先週、ファルージャ郊外でユニセフの支援物資を配付したのがイホネットの支援物資を配付してくれた現地パートナーで、彼の話によると政府の食料配給が届かないので米などの主食を配りたいとのことでした。

【緊急支援の第2弾】
現在、食料バッグ第2弾を送ろうと調整中なのですが、予算でつまづいています。ヨルダンのカンパ専用の銀行口座に残っていた分とあちこちかき集めて4,195ドルは確保しました。5,000ドル集まれば、前回(10,000ドル)の半分の規模ですが、学校などに避難している250~300家族くらいには食料を届けられるかなと思っています。

アンバール緊急支援にご協力いただけましたら大変助かります。

イラク支援カンパ振替先はこちら↓になりますm(_ _)m
※通信欄に「アンバール」とお書きください。

イラク支援カンパ振替先

ご検討のほどよろしくお願いいたします(-人-)
by nao-takato | 2014-04-10 05:36 | 支援/プロジェクト

リアルタイムでイラクの今をお知らせする為の公開日記


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