イラク出張報告(2)外科ミッションinファルージャ('13年10月31、11/2~3日)
2013年 11月 28日
<ファルージャミッション初日>
外科ミッションinラマディを終え、
ラマディ教育病院での最後の朝の回診の後、
ファルージャ総合病院に向かいました。
10時にファルージャ総合病院に到着し、
院長先生に「またお世話になります」とごあいさつ。
耳鼻科と外科のドクターたちに案内され診察室へ。
口蓋裂、口唇裂、合指症、多指症、
先天性絞扼輪症候群、火傷のひきつれなど27名が診察を受けました。
アナースくん(1歳)は、
両手ともに中指と薬指が合指症。
右足も合指症で左足は指6本。
生後40日のイスマイルくんの右手は先天性絞扼輪症候群。
左手は変形した合指症というか指がないというか…。
こんな風に指が丸いおだんごのようになっている赤ちゃんもいました。
この方は粘膜下口蓋裂。口蓋裂の患者さんがとても多いです。
14時にオペ室集合。
この日は3件のオペ。
まずは、口唇裂の1歳の男の子サバー。
ファルージャから300km以上離れたルトバという町から来ました。
その後、2歳アユーブと3歳のユーセフの兄弟。
アユーブはすでにイラク人医師により口唇裂のオペはされていましたので、
森岡医師からは口蓋裂のオペを受けました。
ユーセフも口蓋裂のオペです。
<金曜日はお休み>
朝9時に森岡医師と回診に行きました。
ルトバから来ていた男の子サバー君が父親に抱かれて病室で待っていました。
両親も早く森岡医師に御礼を行って帰りたかったみたいです(^^)
日本から持ってきた子ども用のお菓子を
「1週間後に食べてね」と言って渡しました。
サバー一家はルトバに帰っていきました。
口蓋裂(口の中)のオペを受けたアユーブは寝ていた所を起こされ泣いちゃいました(^_^;)
同じく口蓋裂のオペを受けたユーセフはトミカの車の絵のついたお菓子にニコニコでした(^^)
1週間はお預けだけど、
それまではオモチャとして遊んでね!
この日は週末金曜日。
金曜礼拝の後はピースウォーク。
昨年の11月から毎週行われています。
時々、銃声とドーンという爆発音。
そのうちに雨が降り出し、
今度は雷がドーンドーン。
雷の音にアザーン(イスラムの礼拝呼びかけ)の響きが混じり、
壮大な交響楽を聴いているようでした。
<ファルージャミッション2日目>
8時にアユーブとユーセフの様子を見に行きましたが、
「もう退院したよ!」と病棟スタッフ。
早っ!
この日は合指症、口蓋裂、口唇裂、火傷のひきつれの4件のオペが行われました。
1歳のアナース君は両手ともに合指症。
右足も合指症。
左足は小さい6本目の指あり。
2段階のオペが必要ということで、
今回は右手の合指(中指と薬指)を分離し、
左足の小さな6本目の指を切除し、
その皮膚を分離した部分に移植するというオペをしました。
2件目は1月に森岡医師から口唇裂のオペを受けたマラックちゃんです。
4月に日本のテレビ(TBS報道特集)でその時の様子が放送されたので、
彼女のお顔を覚えている方もいらっしゃるかもしれませんね!
診察の日にマラックちゃんに会って、
とってもキレイに口唇裂が治っているのを見て感激しました。
マラックちゃんのオペ前についてはコチラ
今回マラックちゃんは口蓋を閉じるオペを受けました。
次回、上歯茎の大きな裂け目を閉じる予定です。
3件目は10歳のアブドゥルラフマン。
以前にイラクで口唇裂のオペを受けたそうですが、
今回はそのリペア。
ずっとニコニコ顔の彼もちょっと緊張気味!?
とうとう彼は手術台の上で「痛い?痛いの?」と言って泣き始めました。
おぉ、ハビビ!
<ファルージャミッション3日目>
最終日は、先天性絞扼輪症候群の切断、
多指症、口唇裂、火傷のひきつれ、
粘膜下口蓋裂、皮膚腫瘍切除の計6件のオペでした!
先天性絞扼輪症候群で先端は皮膚の色が変わってきていましたので、
この時期に手術ができて良かったです!
この女の子の名前もマラックちゃん(5歳)。
この子は左手の親指が2つありました。
この患者さんは色素性乾皮症で、日光にあたると皮膚がんになってしまうという難病です。
今回は鼻の部分の腫瘍を取り除きました。
ファルージャでは2日半で13件のオペが行われました。ラマディと合わせると5日間で27件!
森岡先生、本当にお疲れさまでした!
最後は、昭和大学(森岡医師は准教授)からの寄贈品として電気メス一式が手渡されました。
<支援対象>
イラク西部アンバール州の2つの病院(ラマディ教育病院とファルージャ総合病院)
<支援内容>
日本から形成外科医をイラクに招聘し、イラク国内の2つの病院で現地スタッフのトレーニングを兼ねた外科手術を行うミッション。5日間で27件のオペを完了(ラマディ14件、ファルージャ13件)
<支援内訳>
医師招聘費用(日本ーイラク間) 200,000円
現地滞在費(主に通信費) 51,000円
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
計 251,000円
◆◆◆緊急支援、プロジェクトへのご協力ありがとうございます◆◆◆
こうした支援を実現・成功させることができるのは、
日本のみなさまのご支援があればこそです。
みなさまの想いをこれからもイラクへ届けてまいります。
◇郵便振替◇
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
郵便振替口座番号:02750−3−62668
加入者名 :イラク支援ボランティア 高遠菜穂子
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◇ゆうちょ銀行◇
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
金融機関コード:9900
二七九店(ニナナキュウ店)
店番号:279
(当座)0062668
イラクシエンボランティア タカトオナホコ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
外科ミッションinラマディを終え、
ラマディ教育病院での最後の朝の回診の後、
ファルージャ総合病院に向かいました。
10時にファルージャ総合病院に到着し、
院長先生に「またお世話になります」とごあいさつ。
耳鼻科と外科のドクターたちに案内され診察室へ。
口蓋裂、口唇裂、合指症、多指症、
先天性絞扼輪症候群、火傷のひきつれなど27名が診察を受けました。
両手ともに中指と薬指が合指症。
右足も合指症で左足は指6本。
左手は変形した合指症というか指がないというか…。
14時にオペ室集合。
この日は3件のオペ。
まずは、口唇裂の1歳の男の子サバー。
ファルージャから300km以上離れたルトバという町から来ました。
その後、2歳アユーブと3歳のユーセフの兄弟。
アユーブはすでにイラク人医師により口唇裂のオペはされていましたので、
森岡医師からは口蓋裂のオペを受けました。
ユーセフも口蓋裂のオペです。
<金曜日はお休み>
朝9時に森岡医師と回診に行きました。
ルトバから来ていた男の子サバー君が父親に抱かれて病室で待っていました。
両親も早く森岡医師に御礼を行って帰りたかったみたいです(^^)
日本から持ってきた子ども用のお菓子を
「1週間後に食べてね」と言って渡しました。
サバー一家はルトバに帰っていきました。
口蓋裂(口の中)のオペを受けたアユーブは寝ていた所を起こされ泣いちゃいました(^_^;)
同じく口蓋裂のオペを受けたユーセフはトミカの車の絵のついたお菓子にニコニコでした(^^)
1週間はお預けだけど、
それまではオモチャとして遊んでね!
この日は週末金曜日。
金曜礼拝の後はピースウォーク。
昨年の11月から毎週行われています。
時々、銃声とドーンという爆発音。
そのうちに雨が降り出し、
今度は雷がドーンドーン。
雷の音にアザーン(イスラムの礼拝呼びかけ)の響きが混じり、
壮大な交響楽を聴いているようでした。
<ファルージャミッション2日目>
8時にアユーブとユーセフの様子を見に行きましたが、
「もう退院したよ!」と病棟スタッフ。
早っ!
この日は合指症、口蓋裂、口唇裂、火傷のひきつれの4件のオペが行われました。
1歳のアナース君は両手ともに合指症。
右足も合指症。
左足は小さい6本目の指あり。
2段階のオペが必要ということで、
今回は右手の合指(中指と薬指)を分離し、
左足の小さな6本目の指を切除し、
その皮膚を分離した部分に移植するというオペをしました。
4月に日本のテレビ(TBS報道特集)でその時の様子が放送されたので、
彼女のお顔を覚えている方もいらっしゃるかもしれませんね!
診察の日にマラックちゃんに会って、
とってもキレイに口唇裂が治っているのを見て感激しました。
マラックちゃんのオペ前についてはコチラ
今回マラックちゃんは口蓋を閉じるオペを受けました。
次回、上歯茎の大きな裂け目を閉じる予定です。
以前にイラクで口唇裂のオペを受けたそうですが、
今回はそのリペア。
ずっとニコニコ顔の彼もちょっと緊張気味!?
おぉ、ハビビ!
<ファルージャミッション3日目>
最終日は、先天性絞扼輪症候群の切断、
多指症、口唇裂、火傷のひきつれ、
粘膜下口蓋裂、皮膚腫瘍切除の計6件のオペでした!
この時期に手術ができて良かったです!
この子は左手の親指が2つありました。
今回は鼻の部分の腫瘍を取り除きました。
ファルージャでは2日半で13件のオペが行われました。ラマディと合わせると5日間で27件!
森岡先生、本当にお疲れさまでした!
<支援対象>
イラク西部アンバール州の2つの病院(ラマディ教育病院とファルージャ総合病院)
<支援内容>
日本から形成外科医をイラクに招聘し、イラク国内の2つの病院で現地スタッフのトレーニングを兼ねた外科手術を行うミッション。5日間で27件のオペを完了(ラマディ14件、ファルージャ13件)
<支援内訳>
医師招聘費用(日本ーイラク間) 200,000円
現地滞在費(主に通信費) 51,000円
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計 251,000円
◆◆◆緊急支援、プロジェクトへのご協力ありがとうございます◆◆◆
こうした支援を実現・成功させることができるのは、
日本のみなさまのご支援があればこそです。
みなさまの想いをこれからもイラクへ届けてまいります。
◇郵便振替◇
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郵便振替口座番号:02750−3−62668
加入者名 :イラク支援ボランティア 高遠菜穂子
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◇ゆうちょ銀行◇
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金融機関コード:9900
二七九店(ニナナキュウ店)
店番号:279
(当座)0062668
イラクシエンボランティア タカトオナホコ
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by nao-takato
| 2013-11-28 11:31
| 支援/プロジェクト