イラク・ホープ・ダイアリー

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ニナワ避難民への緊急支援inクルド自治区(2014年8月12〜24日)



8月12日にイラククルド自治区に緊急支援の調整に行ってきました。

アルビルとドホークの避難民およそ1,100人を対象に
100万円分の支援物資を届けることができました!


脱水で死者が続出していたことから、
避難所となっている学校へクーラー14台、
大型水タンク3本、
木の下で野宿している避難民へテント一式を8セット。
マットレスと枕を200組。
その他、食料、下着、
赤ちゃんのミルク、紙おむつ、生理ナプキン、
石けん、ガス調理器などを届けることができました。

これは、日頃より「イラク支援カンパ」にご協力いただいている皆様のおかげです。
心より厚く御礼申し上げます。

【背景】
8月7日、超過激派「イスラム国」が、
イラク北部のカラコシュ(イラク最大のキリスト教徒の町)に侵攻。
イスラム教への改宗もしくは人頭税を払うことを強要。
ほぼすべてのキリスト教徒が着の身着のまま町を脱出し、
クルド自治区アルビルのアンカワ地区(ほとんどがキリスト教徒)に押し寄せました。

また、ニナワ州北部のシンジャルではヤジディ教徒が「イスラム国」に追われ、
数万人が山の上に避難。
今回出会った避難民もみな、山の上で1週間、10日間を過ごして生き延びた人たち。

国連の報告では、
今年に入ってからのイラクの国内避難民は160万人を超えており、
そのほとんどがこのクルド自治区で受け入れられています。
先月8月だけでも60万人が避難民となったとのことです。
また、クルド自治区はすでに23万人のシリア難民も受け入れています。

■アルビル

<支援対象>
アルビル市内アンカワ地区の避難民900人
(主にクリスチャン、少数のシャバックとカカイヤ)

<支援内容>
ウォータークーラー14台
大型貯水タンク3本
下着、紙おむつ、粉ミルク、おしりふき、生理用ナプキン、人工肛門バッグ(1名分)
腎臓結石患者の緊急オペ一部費用400ドル

<支援総額>
5,394ドル

写真はコチラにあります↓
アルビルのある学校の避難民

アルビルの建築現場の避難民

アルビルの建物の玄関下の避難民

■ドホーク

<支援対象>
クルド自治区ドホーク市内とその郊外の避難民226人(主にヤジディ教徒)

<支援内容>
テント8張
マットレスと枕200組
下着、紙おむつ、粉ミルク、おしりふき、生理用ナプキン、石けん、ガス調理器5台

<支援総額>4,576ドル

ドホークの写真はコチラにあります↓
ドホーク市内の道路や建設現場の避難民

事態は一向に良くならず、
さらに広範囲で緊急支援が必要となっております。
引き続き、皆様のご支援ご協力を賜われれば幸いです。

緊急支援、プロジェクトへのご協力
ありがとうございます。


◇郵便振替◇
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
郵便振替口座番号:02750−3−62668
加入者名    :イラク支援ボランティア 高遠菜穂子
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

◇ゆうちょ銀行◇
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
金融機関コード:9900
二七九店(ニナナキュウ店)
店番号:279
(当座)0062668
イラクシエンボランティア タカトオナホコ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

このカンパは全額、支援物資の購入、輸送費、現地人件費、医療支援、食料支援などに充てられます。
※私個人の現地渡航費などには充てていません

合掌(^人^)

高遠菜穂子
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# by nao-takato | 2014-09-02 01:01 | 支援/プロジェクト

7/22 イラク緊急報告会〜イラクでは何が起きているのか?〜

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          イラク 緊急報告会
      〜イラクでは何が起きているのか?〜

      日時:2014年7月22日(火)18時半~
      於:ピースボートとうきょう(高田馬場)
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イラク戦争開戦から11年。
今まさに崩壊の危機にあるイラク。
再び国内避難民は世界最大規模の120万人超。
この半年間で少なくとも死者7,000人が暴力の犠牲になっている。
ISISとは何か?
スンニ派市民のデモはシーア派政権に何を求めていたのか?
報道だけでは見えてこない市民の声を集め、
イラク戦争がもたらしたもの、
国際社会が今すべきことを考えます。


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■「イラク緊急報告会」概要
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日時/2014年7月22日(火)18:30~ (開場18:00)

会場/ピースボートセンターとうきょう
    〒169-0075 東京都新宿区高田馬場3-13-1-B1
    TEL: 03-3362-6307
    JR/西武新宿線/地下鉄東西線 高田馬場駅 早稲田口より徒歩7分

資料代/500円 (事前申込不要)

共催/ピースボート http://www.peaceboat.org/
   イラク戦争の検証を求めるネットワーク http://iraqwar-inquiry.net/
   認定NPO法人ヒューマンライツ・ナウ http://hrn.or.jp/
   日本イラク医療支援ネットワーク(JIM-NET) http://www.jim-net.net/
   イラクホープネットワーク http://www.iraq-hope.net


<現地取材報告> ジャーナリスト 安田純平

2014年4月から5月にかけてイラクを取材。部族の軍事評議会、ナジャフのイラク軍
兵士の遺族、ファルージャ病院の医師へのインタビューや、サマワ市民の声など、
メディアが伝えない現地の様子を最新映像を交えて報告します。

<緊急支援報告> エイドワーカー 高遠菜穂子

昨年末にアンバールの情勢が一気に悪化し、短期間に40万人の避難民を出した
ファルージャとラマディ。イラク支援を支えてくださっている皆さまからのご寄付と
ピースボートの協力で、900家族以上に食料などの緊急支援物資を配付できました。
今後の人道支援継続は可能なのかを考えます。

<イラク情勢に関する声明> ヒューマンライツ・ナウ事務局長・弁護士 伊藤和子

国際人権NGOヒューマンライツ・ナウは、昨年末からのイラク西部アンバールにおける
戦闘激化と、イラク政府軍の病院攻撃や無差別攻撃を非難する声明を、
今年1月と3月に発表しました。国際社会にできることは何かを問いかけます。

2014年1月20日発表(英文)
http://hrn.or.jp/eng/news/2014/01/22/iraq-call-for-an-immediate-stop-to-indiscriminate-attacks-in-anbar-province-that-have-resulted-in-civilian-casualties-and-thousands-of-idps/

2014年3月5日発表(英文)
http://hrn.or.jp/eng/news/2014/03/05/iraq-hrn-calls-for-all-parties-in-the-conflict-to-refrain-from-attacks-against-civilians-and-urges-an-international-inquiry-to-investigate-grave-human-rights-violation-in-anbar-province/


≪ 問合せ先 ≫
ピースボート ( https://z112.secure.ne.jp/~z112116/contact/ )
イラク戦争の検証を求めるネットワーク ( office@iraqwar-inquiry.net )
認定NPO法人ヒューマンライツ・ナウ ( info@hrn.or.jp )
日本イラク医療支援ネットワーク ( info-jim@jim-net.net )
イラクホープネットワーク ( info08@iraq-hope.net )
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# by nao-takato | 2014-07-06 01:04 | お知らせ/イベント

「対テロ」は正義?

この半年間、イラクは最悪でした。
ここ数日は日本のテレビでもニュースに取り上げられるようになりました。

けれど、気になることがあります。
「アルカーイダ系過激派組織の残虐画像」ばかりが取り沙汰されて、
またしても事の本質に触れることがないままになってはいないでしょうか?

視聴者は久しぶりに見たイラクの映像に恐怖おののき、
無意識に「対テロ」を支持する流れがつくられている気がします。
イラク政府が公開した空爆映像は、
「対テロ攻撃」として再び国際社会のお墨付きを得ることに成功しているようです。

「アルカーイダ系過激派組織の残虐画像」というのが何度も報道されるなら、
この半年、政府が送ったシーア派民兵がスンニ派市民に対し、
残虐の限りを尽くしたこともテレビで報道してほしい。
この10年、政府が「反テロ法」を使って、
不当逮捕、拷問殺害、処刑、刑務所内レイプなどを行ってきたことも。
テレビで流れた「テロリスト」による"公開処刑"は、
政府が日常的にやってきたことです。

その悲惨さは「政府に不満を持つスンニ派」という言葉では到底説明などできません。

空爆の下では何が起きているのでしょうか。
この半年間、ほぼ毎日、ファルージャ病院から民間人死傷者数の報告が届いています。
手足がちぎれたり、
頭蓋骨が割れたり、
内蔵が飛び出したり、
死傷した子どもたちの写真や映像は痛ましすぎます。
昨年末から6/17現在までにファルージャ病院が受け入れた民間人死傷者は、
負傷者1,675名、死者464名。

インターネットや電話などの通信遮断が続き、
現地と連絡が取れなくなっていたところ、
夕べ、ファルージャの友(妻子と隣国滞在中)から連絡がありました。

「サクラウィーヤ(実家のある町)が毎日イラク軍の攻撃にさらされている。
多くの住宅や店が空爆された。
死傷者も出ている。
僕の12歳の甥っ子も重傷を負った。
家族も含めてほとんど避難した。
移動中に500m先にヘリが墜落、
100m先にハバニヤ空軍基地からの迫撃砲着弾。
人々は路頭に迷ってる。
地獄だ」

穏やかな田舎町にある彼の実家で過ごしたことを思い出します。
家族一人一人の顔が浮かびます。

そして彼はこう続けました。

「いつものようにメディアは真実の一面しか伝えてくれない。
世界がどう動いてもどうにもならないほど、
イラクで今起きていることは深刻だ。
もうなす術はない。
イラクはもう宗派意識が人々を支配している。
誰も子どもたちの未来なんか考えてない。
できることなどもう何もない。
ただ、祈ってほしい。
今私たちが必要なのは祈り。
今この時にイラクを少しでも気にかけてくれた人たちに感謝したい」

あまりに悔しくて涙が出ます。
せめて、彼の言葉とイラクで何が起きていたかを伝えようと思います。

以下、2ヶ月前の4月に「週刊金曜日」に掲載していただいた拙文です。
「対テロ戦争とは何か」を知る一助にしていただければ幸いです。





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# by nao-takato | 2014-06-18 15:51 | イラク全体

アンバール緊急支援第2弾、完了!

2月に第1弾に引き続き、
アンバール緊急支援第2弾を完了しました。
非常に状況が悪い中、
現地パートナーの頑張りには頭が下がります。
彼らの素晴らしい仕事に力をもらってます!

現地から写真が843枚も送られてきましたが、
厳選46枚をフェイスブックのアルバムにUPしました。

【アルバム】アンバール緊急支援第2弾

<支援対象>
ファルージャ周辺(ハイ・アル・ショルタ、ハラブサ、バルワン、アブドゥルハサン)に避難している275家族

<支援内容>
ドライミルク、砂糖、米、食用油、紅茶、チーズ、豆2種、ナツメヤシ、肉、トマト缶などの食料ボックス

<支援総額>
5,000ドル

このミッションを可能にしてくださった日本の皆様に
心から感謝申し上げます。
今後もイラク支援にご協力いただけましたら幸いです。

イラク支援カンパ振替先

ありがとうございましたm(_ _)m
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# by nao-takato | 2014-05-02 03:45 | 支援/プロジェクト

御礼:アンバール緊急支援第2弾、できることになりました!

4/9にお願いをしましたアンバール緊急支援第2弾ですが、
3日間で355,000円(※通常のカンパも含め)のイラク支援カンパのご協力があったと、
今朝日本から報告を受けました。
予想以上の金額にちょっとビックリしました!
皆様の迅速な対応に大変感謝しております(^人^)
ありがとうございました!

全額をプラスして一気に食料に充てたいのですが、
どう財布をひっくり返してもヨルダンで立て替えられる金額に限界があり、
第2弾、第3弾と2回に分けることにします。
力不足ですみません(-_-;)
(日本からヨルダンへの送金が時間がかかり、
今回は間に合わないので立て替える方法を取ることにしました)
どうかご理解いただけますようお願い申し上げますm(_ _)m

今回は当初の予定どおり、
手元にある4,195ドルに800ドル(およそ8万円)をプラスして、
5,000ドル分の「アンバール緊急支援第2弾(食料)」に充てたいと思います。

ここ数日のアンバール州内の治安状況が悪化していて、
現地パートナーが安全に動けるのかがちょっと心配です。
ファルージャ病院の報告を見ても、
相変わらず女性や子どもたちに犠牲が出ているようです。
国際NGOの中にはアンバール州内での活動を一時停止しているところもあるとか…。

毎度のことながら、難しいです。
でも、状況が酷ければ酷いほど緊急支援が必要なのは常で、
なんとかしなければなりません。
このような現地状況ですので、
ミッション完了に時間がかかるかもしれません。

この混乱は4/30の選挙まで続くと予想されます。
それで終わるかなぁという感じです…。

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「アンバール緊急支援カンパ」としてはここで打ち切りとさせていただきますが、
通常カンパは今後も受け付けております。
イラク支援(緊急支援、イラク難民支援、医療支援、子どもプロジェクトなど)に
ご協力いただければ幸いです。
イラク支援カンパ振替先
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# by nao-takato | 2014-04-14 17:20 | 支援/プロジェクト

アンバール緊急支援第2弾へのご協力のお願い



写真:今年2月に実施したアンバール緊急支援第1弾。Iho-Net Japan(イホネットジャパン)=Iraq Hope Network Japan(イラクホープネットワークジャパン)として、ファルージャ市内5地区の650家族に食料(米、砂糖、豆、食用油、紅茶、トマト缶、ミルク)+生理用品など10,000ドル分を届けました。現地ボランティアのみなさんと日本の支援者に大感謝!

その他の写真はフェイスブックのアルバムにあります↓
アンバール緊急支援Relief for IDP in Anbar Feb 2014

【背景】
昨年末にアンバール州ラマディの反政府デモのテントがイラク治安部隊に攻撃されてから、地元の部族からなる自警団の拡大武装組織と政府軍の戦闘状態となり(そこに小規模のアルカーイダ系組織が入り混じる)、ファルージャとラマディ2つの町は連日激しい空爆を受けるなどしています。

ファルージャ教育病院はイラク軍からの迫撃砲攻撃を9回にわたり受け、医療スタッフに重軽傷者が出ました。人権団体からは病院への攻撃はジュネーブ条約違反との声明が出ています。ラマディは、建物の空爆被害がかなりの範囲と規模にわたっています。

攻撃の初期段階でほとんどの住民が避難したことで、死傷者数は10年前のファルージャ総攻撃に比べると少ないですが、それでもこの3ヶ月で民間人死者200名を超えています(ファルージャ教育病院の記録から)。

【人道支援状況】
国内避難民は40万人に達してしまいました。多くがアンバール州内のファルージャやラマディ郊外の学校や廃墟、建築途中の建物やユニセフなどが配付したテントに寝泊まりをしているか、親戚宅に泊めてもらっている状態です。アンバール州内ではルトバ、カイム、ヒート、ラワなど、他の州ではバグダッドやサラハッディン州にもアンバール避難民が押し寄せています。どこも受け入れキャパを超えた状況となっています。

昨年末から、国際機関も緊急支援に対応していましたが、戦闘状態が激しい、道路封鎖、通信遮断などで現地へのアクセスが困難を極めていると何度も報告が出ていました。また、危機的状況が3ヶ月を超え、どこも予算不足が深刻となっています。

下のリンクは、昨日4月9日付けの人道支援ニュースで、UN、IOM、UNAMIなど国際機関がそろってアンバール危機の甚大さを訴えると同時に、寄付金が集まらずこのままでは支援が滞ってしまうと訴えている記事です。イラクの隣国ヨルダンに滞在中の私も、毎日毎日この話題ばかりです…。

Lack of funding threatens aid response in Iraq's Anbar Province

道路封鎖がネックで、政府の食料配給も届かない状態が続いています。町の商店街はこの窮状をなんとか打破するため、砂漠に新しい道をつけたり(熟練ドライバーじゃないと迷う)、壊された橋から少し離れた所に小さな橋を作るなどして、そこを商品搬入ルートとして使っているそうです。ちょっとガザのトンネルに似てますね。とりあえず町に商品を運び込むなどはできているようですが、値段はもちろん高騰してます。着の身着のまま状態の住民には食料購入も厳しい状況です。

先週、ファルージャ郊外でユニセフの支援物資を配付したのがイホネットの支援物資を配付してくれた現地パートナーで、彼の話によると政府の食料配給が届かないので米などの主食を配りたいとのことでした。

【緊急支援の第2弾】
現在、食料バッグ第2弾を送ろうと調整中なのですが、予算でつまづいています。ヨルダンのカンパ専用の銀行口座に残っていた分とあちこちかき集めて4,195ドルは確保しました。5,000ドル集まれば、前回(10,000ドル)の半分の規模ですが、学校などに避難している250~300家族くらいには食料を届けられるかなと思っています。

アンバール緊急支援にご協力いただけましたら大変助かります。

イラク支援カンパ振替先はこちら↓になりますm(_ _)m
※通信欄に「アンバール」とお書きください。

イラク支援カンパ振替先

ご検討のほどよろしくお願いいたします(-人-)
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# by nao-takato | 2014-04-10 05:36 | 支援/プロジェクト

家族

ファルージャ総攻撃から10年。
昨年末からファルージャとラマディはまたしても戦火に焼かれている。
ただの記念日ではなくなってしまった。

1月、逃げ惑う友人たちの様子を聴いて、自宅で夜中に1人で泣いたのが1回。
2月、イラク国内でイラク人に囲まれていたし、緊急支援で忙しかったからか、自分を保てた。
3月、ヨルダンで1人になって、強烈な喪失感に襲われたり、
恐ろしい現状報告の詳細を調べたりして、号泣、数回。
買い物中でも、お一人様外食の時でも、突然わっと涙が溢れてきて、困った。

一度に抱えるには多すぎる感情にもがき苦しんだ。
ファルージャとラマディは、
私にとって一番身近なイラク。
そこに住む友人たちも、建物も、一番よくわかる。
たくさんのプロジェクトを展開してきたところ。
そこで破壊がくり返され、命が奪われていくことへの怒り、絶望、無念さ、無力感。

ファルージャ総攻撃10年。
それは、イラクで事件に巻き込まれてから10年。
映画「ファルージャ」が公開されたこともあって、
気づかぬうちに心が不安定になっていたかもしれない。
ファルージャやラマディからの恐ろしい報告を受け取るたびに、
自身の体験を思い出してしまって苦しい。

切断されたスンニ派の青年の頭が、
イラク軍兵士の軍靴に踏みつけられて、
もう一人の兵士が携帯電話で写真を撮っている写真を見た時、
目隠しのまま床に寝かされ、首に剣を置かれた時の感覚を思い出した。
「私は生きてる…」と写真と自分を見比べてしまった。

ファルージャの青年のご遺体に火をつけ、
その周りで狂喜乱舞するイラク軍兵士の映像を見た時、
「生きたまま焼き殺す」と言われたことを思い出した。
私の家族はどれだけ動転したことだろう。

「テロには屈しない」という姿勢を崩さない(崩せない)政府に、
自衛隊撤退を要求することがどんだけあり得ないかをよくわかっていながら、
私のために要求せざるを得なかった家族。

「通常ではこうなります」と何度もくり返された家族は、
机を叩いて「これは通常ではない」と言い返した。
米軍に突入してもらうという説明を聞かされ、
「それだけはやめてください」と泣きながら訴えた。
家族は猛烈な批判にさらされた。

私が即座に殺されていれば、
家族は黙ってそれを受け入れただろう。
家族は私がイラクで何をしていたかを誰よりもよく知っていたから。

けれど、私を救えるかもしれないという一縷の望みがそこにあった時、
しかも、3日間という期限がついた時、
家族は冷静ではいられなかった。

焼けただれた遺体を引き取りに行くのか、
あるいは、切断された首を胴体にくっつけようとするのか。
それを避けるできるだけのことをしたいと右往左往したことだろう。

家族はバッシングにも耐え続けた。
自分たちがどれだけ酷い目にあってきたかを私にはずっと黙っていた。
私が暗い顔して家を出て行くたび、
父はいつも黙って空港まで私を送ってくれた。
私がくじけそうな時、
母はいつもすぐに気づいて励ましてくれた。
みんな私の背中を押し続けた。

なりふり構わず訴える弟と妹の映像を事件後に初めて見た時、
心の底から「この家族で良かった」と思った。
どんなに世間から批判されても、
私にはこれ以上ないくらい最高の家族だと思った。
私にはこの家族が必要だと思った。

今回も、私が1人でこっそり泣いてること、
家族にはバレていた。

この家族でなければ、
この十年を乗り切れなかったと思う。

次の人生もこの家族で集まりたいと思っている。
願わくば、もっと穏やかな人生で。
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# by nao-takato | 2014-04-07 23:37 | 心/瞑想

イラクでの事件から10年経って…

あらためまして、10年前の事件で皆様にはご心配とご迷惑をおかけしたことお詫びしますm(_ _)m

私たちのことで、友人や家族、会社と意見が合わず仲違いしてしまった方も少なからずいらっしゃること聞き及んでおります。辛い想いをさせてしまったと申し訳ない気持ちでいっぱいになります。

また、私たちの救出のためにご尽力いただいた皆様には言葉にはできないほど感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。皆様のおかげで今があります。

使いっ走りしかできない私ですが、
これからもどうぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m

合掌(-人-)
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# by nao-takato | 2014-04-07 01:07 | 9条/対話

【3/20イラク戦争開戦11年企画】元イラク派遣空自隊員と問う集団的自衛権

【イラク戦争開戦11年企画】
元イラク派遣空自隊員と問う、集団的自衛権
-「有事」に蔑ろにされる人権

 安倍政権は、集団的自衛権の行使容認に向けて憲法解釈
の変更を閣議決定で行うことを表明。今月17日には、自民党
総務懇談会で、議論を行い党内の意見をまとめようとしていま
す。

 「集団的自衛権を行使する」ということは、、自国が攻撃を
受けていなくとも、その同盟国が攻撃を受けた場合、同盟国
と共に反撃に参加する、つまり、日本が直接攻撃を受けなく
ても、米国などの戦争に日本が巻き込まれる、ことを意味し
ます。その結果、どのような事態になりうるのか。卓上の議論
ではなく、具体的な事例を元に検証すべきではないでしょうか。

 本イベントでは、自衛隊イラク派遣に参加した元航空自衛
隊員の池田頼将さん、自衛隊イラク派兵違憲訴訟弁護団の
川口創弁護士をゲストに「集団的自衛権」の危うさを問います。


【日時】
2014年3月20日(イラク戦争開戦から11年)
15時半開場、16時から17時半まで 
*予約は必要ありません。

【会場】
衆議院第二議員会館 多目的会議室

【ゲスト】
池田頼将さん(元イラク派遣空自隊員)
川口 創さん (自衛隊イラク派兵違憲訴訟弁護団)

【資料代】
500円(+カンパ歓迎)

【主催】
イラク戦争の検証を求めるネットワーク
http://iraqwar-inquiry.net/

【ゲストプロフィール】
池田頼将さん
元航空自衛隊員。2006年7月に、自衛隊イラク派遣で派遣された
クウェートの基地内で米民間軍事企業の車両にはねられたが、
適切な治療を受けられず、事故の後遺症が残り、働くことの出来
ない身体となってしまった。2012年9月、国を相手とする国家賠償
請求訴訟を名古屋地方裁判所に提訴し、現在継属中。

川口創弁護士
2004年2月に自衛隊イラク派兵差止訴訟を提訴。 同弁護団事務
局長として4年間、多くの原告、支援者、学者、弁護士らとともに
奮闘。2008年4月17日に、名古屋高裁において、「航空自衛隊
のイラクでの活動は憲法9条1項に違反」との違憲判決を得る。
池田頼将さんの国賠訴訟弁護団のメンバー。

【お問い合わせ】
Email:office@iraqwar-inquiry.net
電話:090-9328-9861(志葉)
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# by nao-takato | 2014-03-10 22:25 | お知らせ/イベント

1/27(月)イラク医療支援報告会@青山学院大学

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     イ ラ ク 医 療 支 援 報 告 会
 ~外科ミッション in ラマディ&ファルージャ~

 日時/2014年1月27日(月) 19時~21時
 会場/青山学院大学 第11号館7階 1171教室
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


形成外科の医師 森岡大地氏は、昭和大学の准教授とクリニックの
両立をしながら、年に数回のペースで海外医療支援を続けている。

「世界の医療団」や「国境なき医師団」などの要請を受け、
バングラデシュ、ネパール、カンボジア、インドネシア、
コソボ等で活動。また、パレスチナには現地のNGOに協力する形で
年に2回のペースで13年間通っている。

2013年1月、イラクホープネットワークの要請でイラクに初入国。

イラク戦争が起きた2003年以降、幾度と最激戦地になっている、
アンバール州ファルージャとラマディの医療現場視察を行い、
ファルージャ総合病院で口唇裂、口蓋裂など4件の外科手術を行った。

同年10月、再びファルージャとラマディに戻った森岡医師は、
5日間で27件の手術を執刀した。

この外科ミッションのコーディネーターは、イラク支援ボラン
ティアの高遠菜穂子。これまで、アメリカの医療チームなどとの
コラボで小児心臓ケアなどに関わってきたが、日本人だけのチーム
での医療ミッションは初めての試みだった。

“森岡ミッション”は今後も継続可能なのか?

未だ不安定なイラクにおいて、国際NGOや海外医療チームは
どう活動しているのか?イラクの治安は?

私たち日本人に求められる支援とは何か?

イラクで行われた非常に濃密な医療ミッションについて、
映像と写真をまじえての報告と、質疑応答の場も設けます。

特に、海外医療支援に興味のある医療者やその道を目指す学生の方、
国際協力に関心のある方、具体的なプロジェクトについて
興味のある方に多くお集まりいただければ幸いです。

報道の見えない壁の向こうにあるイラクの一面をお知らせします。


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イラク戦争(2003年3月)から11年目を迎えようとしているイラク。
復興の兆しが見える時期や地域もあったが、近年、再び治安が悪化。
UNAMI[United Nations Assistance Mission for Iraq]の最新報告に
よると、2013年11月の暴力による死者は659名、負傷者1,373名。

今年に入り、森岡医師が手術を行ったファルージャやラマディでも
イラク政府軍による大規模な空爆があり、市民が巻き込まれたとの
声が届いているが、メディアが少なく正確な状況は不明である。

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スピーカー:森岡大地氏(医師) 
        http://www.kitasenju.org/doctors.html

コーディネーター:高遠菜穂子氏(イラク支援ボランティア) 
           http://iraqhope.exblog.jp/

●日 時/2014年1月27日(月) 19時~21時

●会 場/青山学院大学 第11号館7階 1171教室(正門を入り右手奥の建物)
     〒150-8366 東京都渋谷区渋谷4-4-25
     
     JR山手線、東急線、京王井の頭線「渋谷駅」宮益坂方面出口より徒歩約10分
     地下鉄各線「表参道駅」B1出口より徒歩5分

●参加費/500円&カンパ歓迎(事前申込不要)

【問合せ】イラクホープネットワーク(info08@iraq-hope.net)

【主催】イラクホープネットワーク/青山学院大学人権研究会

【協力】イラク戦争の検証を求めるネットワーク
    (http://iraqwar-inquiry.net)


◆森岡大地氏プロフィール
1983年 北海道札幌南高校卒業
1990年 昭和大学医学部卒業,同大学院(薬理学)入学
1993年 イギリス・ケンブリッジ大学薬理学教室客員研究員(1年間)
1994年 帰国.医学博士修得後,昭和大学形成外科学教室に入局
    以後日本各地の関連病院にて研修
2002年より,東欧,中東,アジア各国で国際医療活動に参加
2005年 帰国.昭和大学藤が丘病院形成外科講師
2011年 東北大震災では、NGO「世界の医療団」医療コーディネーターとして
    岩手県に赴任.その後,中東およびアジア各国で国際医療活動に参加
    現在は,北千住クリニック形成外科・皮膚科院長 兼
    昭和大学形成外科(美容外科部門)准教授



●イラク支援関連リンク集●

『イラク戦争の検証を求めるネットワーク』
        < http://iraqwar-inquiry.net/ >

『高遠菜穂子のイラク・ホープ・ダイアリー』
        < http://iraqhope.exblog.jp/ >

『佐藤真紀のブログ~イラク編』(=JIM-NET事務局長)
        < http://kuroyon.exblog.jp/ >

『JIM-NET(日本イラク医療支援ネットワーク)ニュース』
        < http://jimnetnews.exblog.jp/ >

『シバレイのblog』(=フリージャーナリスト・志葉玲)
        < http://reishiva.exblog.jp/ >


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# by nao-takato | 2014-01-12 01:20 | お知らせ/イベント

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